vol.8 丸い社会は交換ではないのです
ソース:ミナミAアシュタールRadio2
エネルギーの一方通行は循環しない
ボランティアは一方通行なのです。
一方通行にエネルギーが流れます。
高いところから低いところに流れるエネルギーなのです。
ですから、平等ではないのです。
しかし、提供し合うというのは多方なのです。
あちこちでエネルギーが回るということなのです。
みんなが平等なのです。
難しいでしょうか?
ボランティアは困っている人に手を差し伸べる、ということでしょうか?
困っている、助けを求めている人に手を差し伸べるということは、一方的なエネルギーの流れになります。
困っている、助けを必要としている人は、他にエネルギーを回しません。
そうですよね?
例えば、介護施設のボランティアだと、介護される人と、介護する人、という2つの立場ができます。
そこにはエネルギーの流れが一方通行となるのです。
介護されている方は、他の人にエネルギーを流すことがありません。
エネルギーを頂くだけ、になります。
言葉で説明するのは難しいですね。
そして、ボランティアをしている人より、弱い立場になるのです。
気持ちも弱くなります。
でも、提供し合うということは、一方通行ではなく、多方でエネルギーのやり取りをするということなのです。
ボランティアが「AさんがBさんにエネルギーを差し上げる」という形ならば、提供は、AさんがBさんにエネルギーを差し上げたら、Bさんは今度はCさんにエネルギーを差し上げ、CさんはDさんに回す、という形なのです。
ボランティアは経営視点で見ると労働の搾取
そして、ボランティアをオススメしない大きな理由は、お金の流れです。
ボランティアはタダ働きです。そうですよね?
例えば、先ほどの介護施設でのボランティアを例に出しますと、介護施設では、介護される方からお金を頂いています。
その方から直接お金を頂いていないとしても、補助金という形で政府などからお金が出ています。
そこは、しっかりとお金のやり取りをした経済活動です。
そして、経済活動で必要であり、一番大きな経費になるのが人件費です。
その人件費を無料にできるのです。
これは経営者にとってはとても都合のいいことです。
無償で働いてくれるのですから、願ったり叶ったりですね。
それは労働力の搾取ということです。
もっといろいろとボランティアをオススメしない理由はあるのですが、ここでは長くなるのでやめておきますが、大きな理由としてご自分の労働力をわざわざ搾取される必要はないということです。
執筆人の補足
ボランティアの精神は「エネルギー循環」の概念に適っていますが、その裏にあるお金の流れを考慮すると、それは「労働の一方的な搾取」という側面があるので問題である、と言っているのだと思います。
エネルギーの循環とは?
提供はエネルギーの循環です。
そして、提供し合う社会ではお金は使いません。
お金を使いませんので、搾取もないのです。
労働力の一方的な搾取は起きないのです。
好きなことを提供するだけのことで、エネルギーが社会に循環するのです。
提供し合う社会は平等です。
2つの立場の間でエネルギーの流れを作るのではなく、たくさんの人の中でエネルギーが循環するのです。
ですから、丸い社会になるということです。
一方的に受けるだけの人がいないということです。
エネルギーを受け取ったら誰かに渡す。
くれた人に返すのではなく、それを必要としている人に渡すのです。
それを受け取った人もまた別の人に回す、そうしているうちに一番最初に出した人のところに戻ってくるということです。
そのエネルギーの循環が、何重にも重なってたくさんのエネルギーがグルグルと回るのです。
だから誰も”足りない”ということがなくなります。
すべての人が満たされるのです。
搾取という概念がありえない社会になります。
これが提供し合う社会なのです。
あなた達の社会ではお金という概念、物々交換という概念がすごく強く行き渡っているので、提供し合うということが理解しにくいと思います。
何かをしてもらったら、その人にお返しをしなければならないと強く思ってしまっているので、双方のエネルギーのやり取りしかイメージできなくなっています。
丸い社会は交換ではないのです。
交換はしません。
ただ提供するだけなのです。
それが回って返ってくるのです。
双方のエネルギーのやり取り、やり取りというより、一方通行的なものがボランティアなのです。
そして、多方のエネルギーの循環が提供し合うということなのです。
なかなか理解するのが大変だと思いますが、「そんな感じ」で大丈夫ですので、感覚で受け取っていただければと思います。
提供し合うということが少しずつでも理解できるようになれば、丸い社会をイメージすることができるようになります。
イメージできれば、現実化することができるのです。
あなたに愛を込めてお伝えいたします。